“ ──それでは最後に今年のサブカルチャー・コンテンツの中でベストを教えてください。
宇野 今年、一番面白かったのは『仮面ライダーディケイド』(テレビ朝日系)です。はっきり言って、ドラマの出来はまったく良くない。というか、そんなものは最初から放棄しているわけですよ。端的に反則番組ですよね。
今回は、主人公がこれまでの平成ライダーシリーズの歴代ライダー全員に変身できるっていう設定なんですが、これってバンダイが在庫一掃セールしたいっていう、それだけですよ(笑)。しかし、この作品は結果的に、データベース消費的な想像力、ひいては社会の構造というものを変身システムや作品構造によって、極めて批評的な形でえぐり出している。そして、そのことが作品世界を豊穣にして大きなブームにもつながっている。つまり、ひとつの”運動”として優れているわけです。これはやっぱり評価するべきだと思うんですよね。なぜならば、日本のサブカルチャーは、そういう”運動”が盛り上げてきたからです。
例えば、アニメだったら第一次、第二次、第三次とブームを作って業界を盛り上げてきたのは、それぞれ『宇宙戦艦ヤマト』、『機動戦士ガンダム』、『新世紀エヴァンゲリオン』ですよね。しかし、それらの作品も決して優等生的な「きれいな」作品だったわけじゃなく、『ヤマト』と『ガンダム』は打ち切り、『エヴァ』は放送事故に近い感じで終了しています。作画も演出もいいわけではありません。しかし、映像の中には出てこない膨大な裏設定、例えば架空の兵器体系や架空年表がファンコミュニティで補完されたり、魅力的なキャラクターが二次創作的に消費されたりして、作品が映像本編を超えた「運動」として力を持ったわけです。『ディケイド』もこれに近いと思うんですね。
その意味では、最終回の抗議騒動も含めて、日本サブカルチャーの中でそれらの作品の正統的な後継者になっているんですよ。昔からの特撮ファンにはライダー同士が戦う展開などのせいで、ものすごく評判悪いんですが、そんなおっさんのノスタルジーははっきり言ってどうでもいいわけで、『ディケイド』が描いている世界の方がよっぽど現代的でリアルでスリリングでした。もちろん、これだけが正解だとは思わないし、むしろ現代の想像力が置かれた困難を体現する露悪的な作品だと思うけれど、批評家としては、この作品を今年のベストに挙げたいですね。
「批評のジェノサイズ」著者が語る、サブカルチャーの悪習と御用ライターの罪と罰(後編) - 日刊サイゾー (via tsundere)
評判悪いのは、商業的にも大失敗だったからなんですけどもね。玩具大失敗という事は、子供達にもうけなかった訳で。
評価しているのは、ちょいと天邪鬼な批評家だけで、ネタとして使える。という理由だけなのでは?作品自体を楽しめた。という感想は記事から全く読み取れない罠w
(via iiithurboiii) (via uessai-text)
(via suigetusawa)
この評論家氏には「ジェノサイズ」の真の意味をわかって書名をつけた(あるいは編集者に許可した)のか、そのへんをツッコミたい。それで知性のほどがわかる。
(via hibiky)